群馬県は不登校のネガティブなイメージを変えるため、高校生の発案による「UniPath(ユニパス)」という新呼称を導入すると発表しました。これは「Unique Path(一人ひとりの道)」に由来しています。
「『不登校』に変わる名称」についてです。現在全国的に、様々な原因によって長期間学校に通えない、いわゆる「不登校」の状態にある子どもたちが増加しています。そうした子どもたちの中には、教育支援センターやフリースクールなど、一人一人のニーズに応じた多様な学びを選ぶ子もいます。しかしながら、「不登校」の「不」という響きには、どうしても否定的なニュアンスが伴い、受け取る側にネガティブな印象を与えてしまいがちです。こうしたことから、群馬県では、子どもたち一人一人の背景を理解し、多様性を認めるような前向きな言葉を使っていきたいと考えて、ずっと議論してきました。「不登校」という言葉じゃない新しい名称を、とにかく群馬県から発信しようと思って、いろいろと議論してまいりましたが、新しい名称を発表したいと思います。
その名も「UniPath(ユニパス)」です。これは英語で言ったら「一人一人の道」みたいな、「ユニ」は「ユニーク」、いわゆる「一人一人」みたいな意味で、「パス」は英語で言ったら「Path」だけど、「UniPath」ということですね。これを群馬県では不登校を意味をする言葉として、ぜひ使いたいと思っています。
そして、「一人一人がそれぞれの思い描く道を歩んでいいんだ」と、子どもたちに自らの状況を肯定的に捉えてほしいという想いが込められています。この名称は、私と同じように「不登校」という言葉に違和感を覚えていた、我らが高校生リバースメンターから提案いただきました。このスライドも高校生リバースメンターが作成したんですね。
群馬県では、この「UniPath」という言葉を用いることで、全ての子どもたちの可能性や未来への希望を伝えてまいりたいと思います。また将来的には、群馬県から政府に対して、この「UniPath」の考え方を投げかけ、「不登校」という言葉がもつネガティブな印象を全国的になくしていきたいと考えています。
「UniPath」についての説明は以上となりますが、この場を借りて、私から県民の皆さまにお伝えしたいことがあります。次のスライドをご覧ください。
子どもたちは、学校生活の中で、学習や運動、遊びなどを通して成長していきます。しかしながら、時には学校に通うことが難しくなることもあると思います。先ほど「UniPath」という言葉に込めたように、学校に通わないことは決して悪いことではありません。もしそのような時に不安があれば、自分自身や家庭で抱え込まず、安心して話せる場所に相談していただきたいと思います。
群馬県では、昨年度から「心と学びのサポートセンター『つなぐん』」を開設しています。電話や来所、メールなどで相談を受け付けているほか、3Dメタバース上で様々な学習や活動を行える「つなぐんオンラインサポート」、通称「つなサポ」も開設しています。「つなサポ」を利用していた子の中には、その後、学校のほか、教育支援センター、フリースクールに移って、それぞれの状況に合わせていきいきと学んでいる子どもたちもいます。今年度は、昨年12月末現在111名に利用していただいて、多様な学びを提供しています。もちろん学校でも、担任のほか、校長や養護教諭、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーなどに相談することができます。学校でもチームとなり、支援方法などを一緒に考えています。学校と連携した学び場として、教育支援センターやフリースクールなどもあります。こうした相談機関を活用いただき、子どもたち一人一人がもつ可能性をさらに伸ばしていくための、より良い方法を一緒に考えていければと思っています。
群馬県としてはすべての子どもたち、一人一人に合った学びの場を提供するため、今後もきめ細かい支援を進めてまいりたいと考えています。
「不登校」改め「ユニパス」に 群馬県、負の印象払拭へ新名称採用